腺癌成分が化学放射線療法抵抗性で全身転移をきたした食道腺扁平上皮癌と考えられる1例

症例は62歳,男性.嚥下障害を主訴に受診し,画像検査にて多発肺・骨転移をともなう胸部食道癌を認め,内視鏡下生検で低分化型扁平上皮癌と診断された.化学放射線療法を施行し原発巣は縮小したが,転移巣には治療が奏効せず,第67病日に永眠された.剖検では原発巣,全身転移巣に腺癌を認め,食道腺扁平上皮癌の腺癌成分が治療抵抗性であったと考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2015/02/05, Vol.112(2), pp.278-286
Hauptverfasser: 野﨑, 泰俊, 西田, 勉, 堀, 由美子, 新崎, 信一郎, 加藤, 元彦, 藥師神, 崇行, 飯島, 英樹, 辻井, 正彦, 森井, 英一, 竹原, 徹郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は62歳,男性.嚥下障害を主訴に受診し,画像検査にて多発肺・骨転移をともなう胸部食道癌を認め,内視鏡下生検で低分化型扁平上皮癌と診断された.化学放射線療法を施行し原発巣は縮小したが,転移巣には治療が奏効せず,第67病日に永眠された.剖検では原発巣,全身転移巣に腺癌を認め,食道腺扁平上皮癌の腺癌成分が治療抵抗性であったと考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.112.278