肝癌診療の現状と展望

「佐々木」ただいまから, 日本消化器病学会雑誌の座談会を始めたいと思います. 皆様にはお忙しい中, また, 猛暑の中, お集まりいただきありがとうございます. 本日は, 肝癌診療の現状と課題, そしてこれからの展望について, 内科, 外科, そして病理の領域でご活躍の先生方にお話ししていただきたく存じます. さて世界に目を向けますと, 肝癌は, 肺癌, それから胃癌に続いて3番目に多く, 年間70万人くらいの方が亡くなっていらっしゃいます. 日本でも3万人強の方が毎年亡くなっているのが現状です. 大事なことは, 死亡数と発生数の比をとると0.93ということで, 発生するとほとんどの方が肝癌で亡...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2015/01/05, Vol.112(1), pp.37-61
Hauptverfasser: 佐々木, 裕, 飯島, 尋子, 今井, 康陽, 坂元, 亨宇, 辻, 邦彦, 藤元, 治朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「佐々木」ただいまから, 日本消化器病学会雑誌の座談会を始めたいと思います. 皆様にはお忙しい中, また, 猛暑の中, お集まりいただきありがとうございます. 本日は, 肝癌診療の現状と課題, そしてこれからの展望について, 内科, 外科, そして病理の領域でご活躍の先生方にお話ししていただきたく存じます. さて世界に目を向けますと, 肝癌は, 肺癌, それから胃癌に続いて3番目に多く, 年間70万人くらいの方が亡くなっていらっしゃいます. 日本でも3万人強の方が毎年亡くなっているのが現状です. 大事なことは, 死亡数と発生数の比をとると0.93ということで, 発生するとほとんどの方が肝癌で亡くなるという, 非常に予後の悪い癌腫の1つです. 最近のデータでは, 日本の肝癌の死亡数は2002年の35000人をピークにそれ以降は徐々に下がり, 2012年では約3万人と1995年のレベルにまでなっています.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.112.37