浸潤性微小乳頭癌成分をともなった進行胃癌の1例

62歳男性.心窩部痛精査にて上部内視鏡検査を施行され,胃前庭部に全周性3型胃癌を指摘された.病変に対し幽門側胃切除術が施行され,浸潤性微小乳頭癌併存胃癌と診断された.術後,化学療法が施行されたが,多発肝転移にて再発し,診断から3年3カ月で永眠された.他臓器では微小乳頭癌は予後不良,高悪性度を示すまれな組織亜型として知られているが,胃癌での報告はまれと考え文献的考察を加えここに示す....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2014/06/05, Vol.111(6), pp.1113-1119
Hauptverfasser: 馬場, 洋一郎, 田中, 宏樹, 磯野, 功明, 齋藤, 知規, 向, 克巳, 松崎, 晋平, 岡野, 宏, 田岡, 大樹, 村田, 哲也, 渡辺, 玄
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:62歳男性.心窩部痛精査にて上部内視鏡検査を施行され,胃前庭部に全周性3型胃癌を指摘された.病変に対し幽門側胃切除術が施行され,浸潤性微小乳頭癌併存胃癌と診断された.術後,化学療法が施行されたが,多発肝転移にて再発し,診断から3年3カ月で永眠された.他臓器では微小乳頭癌は予後不良,高悪性度を示すまれな組織亜型として知られているが,胃癌での報告はまれと考え文献的考察を加えここに示す.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.111.1113