ITPに合併した多発肝転移をともなう直腸癌に対しRomiplostim投与下に化学療法を施行した1例

症例はITP合併の60歳代女性.血便を自覚し,腹部造影CTで多発肝腫瘍を指摘され当科を紹介された.大腸内視鏡検査で直腸Raに半周性の3型病変を認め,肝転移と腹膜播種をともなうStage IV直腸癌と診断した.トロンボポエチン受容体作動薬Romiplostim投与にて血小板値は改善し,CapeOX療法を開始した.その後血小板値は保たれ,下肢静脈血栓症を発症したがコントロールの上,化学療法を継続中である....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2014, Vol.111(3), pp.521-528
Hauptverfasser: 山田, 萌, 新崎, 信一郎, 西田, 勉, 山田, 拓哉, 藤永, 哲治, 藥師神, 崇行, 巽, 智秀, 飯島, 英樹, 平松, 直樹, 辻井, 正彦, 竹原, 徹郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例はITP合併の60歳代女性.血便を自覚し,腹部造影CTで多発肝腫瘍を指摘され当科を紹介された.大腸内視鏡検査で直腸Raに半周性の3型病変を認め,肝転移と腹膜播種をともなうStage IV直腸癌と診断した.トロンボポエチン受容体作動薬Romiplostim投与にて血小板値は改善し,CapeOX療法を開始した.その後血小板値は保たれ,下肢静脈血栓症を発症したがコントロールの上,化学療法を継続中である.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.111.521