若年性胆管癌の疫学的特徴について―職業性胆管癌調査の予備的解析
緒言:2012年に熊谷(産業医科大学)らによって大阪の印刷業者に集団発生した若年性胆管癌の報告がされた後, 久保らによってその詳細が報告され1), 職業性胆管癌という概念が確立された. これにともない, 全国労災病院群では職業性胆管癌の疫学的特徴の解析を開始した. 若年性胆管癌はきわめてまれであり, その疫学研究はほぼ皆無であったため, 解析の初段階として若年性胆管癌全体の特性を調査した. 非若年性胆管癌との比較を交えて現時点での解析状況を示す. 対象と方法:1984年4月1日から2012年6月30日までの全国労災病院の入院病歴527万件のうち, 胆管癌症例は7717例(職歴あり5910例),...
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Veröffentlicht in: | 日本消化器病学会雑誌 2014, Vol.111(3), pp.510-511 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 緒言:2012年に熊谷(産業医科大学)らによって大阪の印刷業者に集団発生した若年性胆管癌の報告がされた後, 久保らによってその詳細が報告され1), 職業性胆管癌という概念が確立された. これにともない, 全国労災病院群では職業性胆管癌の疫学的特徴の解析を開始した. 若年性胆管癌はきわめてまれであり, その疫学研究はほぼ皆無であったため, 解析の初段階として若年性胆管癌全体の特性を調査した. 非若年性胆管癌との比較を交えて現時点での解析状況を示す. 対象と方法:1984年4月1日から2012年6月30日までの全国労災病院の入院病歴527万件のうち, 胆管癌症例は7717例(職歴あり5910例), 若年性胆管癌は265例(205例)であった. このうち, 病歴サマリが存在し, 詳細な調査が可能であった若年性胆管癌(女性46例, 男性69例)と, 追跡可能であった直近5年間の非若年性胆管癌(女性876例, 男性1264例)で, 発生部位と組織型, 生活習慣病歴, 嗜好歴, 主な血液学的データの分布の差を検討した. |
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ISSN: | 0446-6586 1349-7693 |
DOI: | 10.11405/nisshoshi.111.510 |