腫瘤脱落後に再出現した腫瘤の急速な増大を確認しえた多発食道癌肉腫の1例

症例は55歳,男性.上部消化管内視鏡検査で食道内腔を占める腫瘤を認め紹介受診.当院での内視鏡検査では胸部食道の腫瘤は消失し,同部位には脱落後の潰瘍と半周性の0-IIc型低分化扁平上皮癌を認めた.また食道胃接合部には別の径2cm大の癌肉腫の合併を認めた.約1カ月後の再検査で,胸部食道の扁平上皮癌からは径4cm大の腫瘤が急速に増大し,食道亜全摘術を施行したところ,両腫瘍とも病理組織学的に癌肉腫と診断した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2013, Vol.110(8), pp.1454-1460
Hauptverfasser: 山下, 幸政, 福島, 政司, 住友, 靖彦, 孫, 永基, 丸尾, 正幸, 板井, 良輔, 小野, 洋嗣, 木村, 佳人, 池田, 英司, 高田, 真理子, 三上, 栄, 西上, 隆之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は55歳,男性.上部消化管内視鏡検査で食道内腔を占める腫瘤を認め紹介受診.当院での内視鏡検査では胸部食道の腫瘤は消失し,同部位には脱落後の潰瘍と半周性の0-IIc型低分化扁平上皮癌を認めた.また食道胃接合部には別の径2cm大の癌肉腫の合併を認めた.約1カ月後の再検査で,胸部食道の扁平上皮癌からは径4cm大の腫瘤が急速に増大し,食道亜全摘術を施行したところ,両腫瘍とも病理組織学的に癌肉腫と診断した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.110.1454