頭部皮膚転移を合併した肝内胆管粘表皮癌の1例

粘表皮癌は,唾液腺にしばしば発生する悪性腫瘍で腫瘍細胞は扁平上皮と粘液産生細胞の2方向への分化を示し,扁平上皮の胞体内に粘液産生を認め,時に腺腔の形成を見るものと定義されている.肝内胆管由来の粘表皮癌はまれである.本症例の70歳代男性は先行した頭部皮膚転移を含み,剖検時多臓器転移をともなっていた極めてまれな胆管原発症例であり,若干の文献的考察を加えて報告する....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2012, Vol.109(11), pp.1953-1959
Hauptverfasser: 西山, 麻里, 水上, 祐治, 久米, 美沙紀, 小川, 明子, 神野, 亜希子, 木阪, 吉保, 田中, 良憲, 村上, 信三, 大朏, 祐治
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:粘表皮癌は,唾液腺にしばしば発生する悪性腫瘍で腫瘍細胞は扁平上皮と粘液産生細胞の2方向への分化を示し,扁平上皮の胞体内に粘液産生を認め,時に腺腔の形成を見るものと定義されている.肝内胆管由来の粘表皮癌はまれである.本症例の70歳代男性は先行した頭部皮膚転移を含み,剖検時多臓器転移をともなっていた極めてまれな胆管原発症例であり,若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.109.1953