集学的治療により完全寛解が得られた肝転移を有する食道内分泌細胞癌の1例

症例は71歳,男性.嚥下時の胸のつかえを主訴に当科受診し,諸検査にて食道内分泌細胞癌,多発肝転移と診断された.塩酸イリノテカンとシスプラチンによる化学療法を施行し,肝転移巣は消失したが食道原発巣は残存したため,原発巣に対し放射線照射を追加し完全寛解を得ることができた.食道内分泌細胞癌では遠隔転移を有する進展期であっても,化学療法を併用した集学的治療を行うことで予後の改善が期待できることが示唆された....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2012, Vol.109(11), pp.1902-1909
Hauptverfasser: 一色, 裕之, 佐藤, 修司, 矢島, 秀教, 伊東, 文子, 山本, 至, 川上, 賢太郎, 内藤, 崇史, 久保, 俊之, 中垣, 卓, 清水, 晴夫, 金戸, 宏行, 近藤, 哲夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は71歳,男性.嚥下時の胸のつかえを主訴に当科受診し,諸検査にて食道内分泌細胞癌,多発肝転移と診断された.塩酸イリノテカンとシスプラチンによる化学療法を施行し,肝転移巣は消失したが食道原発巣は残存したため,原発巣に対し放射線照射を追加し完全寛解を得ることができた.食道内分泌細胞癌では遠隔転移を有する進展期であっても,化学療法を併用した集学的治療を行うことで予後の改善が期待できることが示唆された.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.109.1902