直腸腺癌切除後1年の経過を経て発生した直腸肛門部悪性黒色腫の1例

症例は61歳女性で,早期直腸癌に対して内視鏡的粘膜切除術を行ったが,水平方向断端不明であり,経肛門的局所切除術を追加した.その1年後の経過観察の下部消化管内視鏡検査にて,同部位瘢痕部および近傍に類似の隆起性病変を認めた.生検の結果,悪性黒色腫と診断され,腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術および人工肛門造設術を行った.腺癌治療後に,悪性黒色腫が生じた非常に希少な異時重複癌であった....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2012, Vol.109(9), pp.1584-1589
Hauptverfasser: 谷岡, ゆかり, 沖田, 幸祐, 原田, 克則, 平野, 厚宜, 木村, 輝昭, 加藤, 彰, 山下, 智省, 小野, 恭平, 坂田, 晃一朗, 瀬戸口, 美保子, 沖田, 極
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は61歳女性で,早期直腸癌に対して内視鏡的粘膜切除術を行ったが,水平方向断端不明であり,経肛門的局所切除術を追加した.その1年後の経過観察の下部消化管内視鏡検査にて,同部位瘢痕部および近傍に類似の隆起性病変を認めた.生検の結果,悪性黒色腫と診断され,腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術および人工肛門造設術を行った.腺癌治療後に,悪性黒色腫が生じた非常に希少な異時重複癌であった.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.109.1584