高Ca血症を呈し急激な転帰をとった肺多形癌胃転移の1例

69歳男性.全身倦怠感,咳嗽,食欲不振の精査で行った内視鏡検査で胃穹窿部大弯に3型病変と,CTで胃壁の肥厚と肝臓の多発結節影および右肺下葉の腫瘤を指摘され,胃癌の多発転移と考え加療した.また傾眠傾向を認め腫瘍性の副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)上昇とそれにともなう高Ca血症が原因と考えられた.入院後急激に状態が悪化し16日目に永眠された.病理解剖後の組織診断で右肺下葉原発の肺多形癌の,胃を含む他臓器転移と診断した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2012, Vol.109(7), pp.1204-1212
Hauptverfasser: 中澤, 俊之, 廣野, 靖夫, 小練, 研司, 永野, 秀樹, 村上, 真, 五井, 孝憲, 飯田, 敦, 片山, 寛次, 伊藤, 浩史, 山口, 明夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:69歳男性.全身倦怠感,咳嗽,食欲不振の精査で行った内視鏡検査で胃穹窿部大弯に3型病変と,CTで胃壁の肥厚と肝臓の多発結節影および右肺下葉の腫瘤を指摘され,胃癌の多発転移と考え加療した.また傾眠傾向を認め腫瘍性の副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)上昇とそれにともなう高Ca血症が原因と考えられた.入院後急激に状態が悪化し16日目に永眠された.病理解剖後の組織診断で右肺下葉原発の肺多形癌の,胃を含む他臓器転移と診断した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.109.1204