膵漿液性嚢胞腺腫に膵腺扁平上皮癌を合併した1例

症例は70歳の男性.腹部USで膵体部腫瘤を指摘され,造影CT/MRI/EUS所見から膵漿液性嚢胞腺腫が疑われた.しかし,これとは別に頭部にも腫瘤が認められ,MRCP/ERCPでは主膵管は頭部で筆尖状の狭窄を示し,胆管も同部で狭窄を認めた.擦過細胞診では悪性所見は得られなかったが,画像から漿液性嚢胞腺腫と膵癌の合併を疑い,脾温存膵全摘術を施行した.病理結果は膵漿液性嚢胞腺腫と膵腺扁平上皮癌であった....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2012, Vol.109(3), pp.442-450
Hauptverfasser: 安藤, 暢洋, 加藤, 潤一, 馬淵, 正敏, 小原, 功輝, 岩砂, 淳平, 大島, 靖広, 岩田, 圭介, 芋瀬, 基明, 大西, 隆哉, 清水, 省吾, 杉原, 潤一, 岩田, 仁, 安田, 一朗, 森脇, 久隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は70歳の男性.腹部USで膵体部腫瘤を指摘され,造影CT/MRI/EUS所見から膵漿液性嚢胞腺腫が疑われた.しかし,これとは別に頭部にも腫瘤が認められ,MRCP/ERCPでは主膵管は頭部で筆尖状の狭窄を示し,胆管も同部で狭窄を認めた.擦過細胞診では悪性所見は得られなかったが,画像から漿液性嚢胞腺腫と膵癌の合併を疑い,脾温存膵全摘術を施行した.病理結果は膵漿液性嚢胞腺腫と膵腺扁平上皮癌であった.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.109.442