無症候性に発症し十二指腸穿破による消化管出血を契機に診断された肝動脈瘤の1例

症例は41歳男性.消化管出血で当院を受診,上部消化管内視鏡検査では十二指腸球部に頂部にびらんをともなう粘膜下隆起を認め,その後の画像検索で肝動脈瘤の十二指腸穿破と診断した.待機的に動脈瘤切除術・血行再建術を施行し,術後13日で軽快退院した.動脈瘤の病理組織はsegmental arterial mediolysisであった.比較的まれな病態であるが,近年腹部内臓動脈瘤の原因として注目されており報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2012, Vol.109(2), pp.247-254
Hauptverfasser: 鳩貝, 健, 中澤, 敦, 瀧田, 麻衣子, 岸野, 竜平, 関, 恵理, 岩崎, 栄典, 泉谷, 幹子, 前田, 憲男, 茂木, 克彦, 向井, 清, 塚田, 信廣
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は41歳男性.消化管出血で当院を受診,上部消化管内視鏡検査では十二指腸球部に頂部にびらんをともなう粘膜下隆起を認め,その後の画像検索で肝動脈瘤の十二指腸穿破と診断した.待機的に動脈瘤切除術・血行再建術を施行し,術後13日で軽快退院した.動脈瘤の病理組織はsegmental arterial mediolysisであった.比較的まれな病態であるが,近年腹部内臓動脈瘤の原因として注目されており報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.109.247