膵紡錘細胞型退形成癌の1切除例―本邦で報告された膵退形成癌手術例の検討

症例は63歳女性.USにて膵体部に腫瘤性病変を認めたため当科紹介となる.造影CTでは,膵体部に造影効果の乏しい25mm大の腫瘤を認め,EUSでも低エコー腫瘤として認められた.ERPでは,膵体部で主膵管の途絶を認め,ENPD留置下膵液細胞診で癌細胞が認められた.膵体部浸潤性膵管癌を疑い膵体尾部切除を施行,病理組織診断から膵紡錘細胞型退形成癌と診断した.現在術後9カ月無再発生存中である....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2011, Vol.108(8), pp.1428-1436
Hauptverfasser: 香川, 幸一, 古川, 善也, 山崎, 総一郎, 花ノ木, 睦巳, 坂野, 文香, 久留島, 仁, 松本, 能里, 山本, 昌弘, 山下, 洋市, 藤原, 恵
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は63歳女性.USにて膵体部に腫瘤性病変を認めたため当科紹介となる.造影CTでは,膵体部に造影効果の乏しい25mm大の腫瘤を認め,EUSでも低エコー腫瘤として認められた.ERPでは,膵体部で主膵管の途絶を認め,ENPD留置下膵液細胞診で癌細胞が認められた.膵体部浸潤性膵管癌を疑い膵体尾部切除を施行,病理組織診断から膵紡錘細胞型退形成癌と診断した.現在術後9カ月無再発生存中である.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.108.1428