背景粘膜に萎縮をともなわないHelicobacter pylori陰性の陥凹型胃腺腫の1例

症例は75歳,女性.心窩部痛精査目的にて上部消化管内視鏡検査を施行され,胃前庭部に陥凹性病変を指摘された.背景胃粘膜に萎縮所見を認めず,各種Helicobacter pylori関連検査において感染陰性であった.生検による病理組織学的診断は腺腫であったが,total biopsy目的に内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した.切除標本の最終的な病理組織学的診断も腺腫であった.免疫組織学的検討の結果,腫瘍の粘液形質は分類不能型であり,腫瘍の一部でCDX2が陽性であった....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2011, Vol.108(8), pp.1399-1404
Hauptverfasser: 弓削, 亮, 福本, 晃, 佐上, 晋太郎, 飯星, 知博, 小野川, 靖二, 平野, 巨通, 天野, 始, 花田, 敬士, 日野, 文明, 大林, 諒人, 米原, 修治
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は75歳,女性.心窩部痛精査目的にて上部消化管内視鏡検査を施行され,胃前庭部に陥凹性病変を指摘された.背景胃粘膜に萎縮所見を認めず,各種Helicobacter pylori関連検査において感染陰性であった.生検による病理組織学的診断は腺腫であったが,total biopsy目的に内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した.切除標本の最終的な病理組織学的診断も腺腫であった.免疫組織学的検討の結果,腫瘍の粘液形質は分類不能型であり,腫瘍の一部でCDX2が陽性であった.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.108.1399