Transcatheter arterial embolizationが腹腔内出血の止血に有効であった脾原発血管肉腫の1例

60歳女性.突然ショック状態となり,造影CTにて脾臓および転移性肝腫瘍からの腹腔内出血と診断した.同部位に対するTAEにて血行動態は安定したが,第13病日死亡した.剖検にて腹膜播種,肝・肺・リンパ節転移をともなう脾原発血管肉腫と診断した.本疾患は原発臓器のみならず転移巣からも出血をともなうことがあり,TAEが出血性ショックに対する一時止血に有用であったと考えられ,本邦報告42例の検討とともに報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2011, Vol.108(4), pp.658-664
Hauptverfasser: 高松, 徹, 東海, 浩一, 池田, 正俊, 牛丸, 信也, 浅野, 岳晴, 松本, 吏弘, 岩城, 孝明, 福西, 昌徳, 鷺原, 規喜, 宮谷, 博幸, 吉田, 行雄, 山田, 茂樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:60歳女性.突然ショック状態となり,造影CTにて脾臓および転移性肝腫瘍からの腹腔内出血と診断した.同部位に対するTAEにて血行動態は安定したが,第13病日死亡した.剖検にて腹膜播種,肝・肺・リンパ節転移をともなう脾原発血管肉腫と診断した.本疾患は原発臓器のみならず転移巣からも出血をともなうことがあり,TAEが出血性ショックに対する一時止血に有用であったと考えられ,本邦報告42例の検討とともに報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.108.658