不明熱の原因精査中に発症し,短期間で急性劇症型の経過を呈した潰瘍性大腸炎の1例

症例は40歳代男性.不明熱精査で入院となり,各種検査を行ったが熱源不明のまま発症から約1カ月が経過した.その後,腹痛と血便を認め,大腸内視鏡検査と生検結果から潰瘍性大腸炎と診断された.ステロイド投与と白血球除去療法を施行したが治療抵抗性で緩解には至らず,罹患範囲の拡大と全身状態の急速な悪化を認め,大腸亜全摘術を施行した.術後は発熱なく経過し,不明熱の原因として潰瘍性大腸炎の関与が考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2011, Vol.108(4), pp.611-618
Hauptverfasser: 田畑, 拓久, 桑田, 剛, 宅間, 健介, 安食, 元, 来間, 佐和子, 江頭, 秀人, 藤原, 崇, 神澤, 輝実, 江川, 直人, 藤原, 純子, 荒川, 丈夫, 門馬, 久美子, 小泉, 浩一, 松本, 寛, 比島, 恒和
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は40歳代男性.不明熱精査で入院となり,各種検査を行ったが熱源不明のまま発症から約1カ月が経過した.その後,腹痛と血便を認め,大腸内視鏡検査と生検結果から潰瘍性大腸炎と診断された.ステロイド投与と白血球除去療法を施行したが治療抵抗性で緩解には至らず,罹患範囲の拡大と全身状態の急速な悪化を認め,大腸亜全摘術を施行した.術後は発熱なく経過し,不明熱の原因として潰瘍性大腸炎の関与が考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.108.611