粘膜下腫瘍の形態を呈したS状結腸粘液癌の1例

症例は82歳,男性.排便障害を主訴に受診した.血液検査にてCEAの上昇を認め,CT検査ではS状結腸に接する8cm大の腫瘤を認めた.下部消化管内視鏡検査ではS状結腸に拡張不良な領域を認めたが,粘膜面に病変はなく,粘膜下腫瘍を疑って手術を施行した.術後病理にて粘液癌と診断された.上皮由来の大腸粘液癌において,粘膜面に腫瘍露出部を認めずに粘膜下腫瘍の形態を呈する症例は極めてまれであるため,文献的考察を加え報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2011, Vol.108(1), pp.88-94
Hauptverfasser: 佐藤, 公一, 児島, 洋, 松野, 裕介, 渡部, 祐司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は82歳,男性.排便障害を主訴に受診した.血液検査にてCEAの上昇を認め,CT検査ではS状結腸に接する8cm大の腫瘤を認めた.下部消化管内視鏡検査ではS状結腸に拡張不良な領域を認めたが,粘膜面に病変はなく,粘膜下腫瘍を疑って手術を施行した.術後病理にて粘液癌と診断された.上皮由来の大腸粘液癌において,粘膜面に腫瘍露出部を認めずに粘膜下腫瘍の形態を呈する症例は極めてまれであるため,文献的考察を加え報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.108.88