多発肝膿瘍,脾膿瘍をきたした胃蜂窩織炎の1例

症例は63歳女性.主訴は熱発.血液生化学的検査で炎症所見があり,腹部超音波検査,CT検査で多発肝腫瘤,脾腫瘤を認めた.胃内視鏡検査で胃穹窿部の潰瘍性病変から生検時に膿汁の流出を認め,胃蜂窩織炎,多発肝膿瘍,脾膿瘍と診断し,抗生物質による保存的治療で軽快した.また肝臓,脾臓の膿瘍も経時的に改善した.今回われわれは多発肝膿瘍,脾膿瘍をきたした胃蜂窩織炎の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2011, Vol.108(1), pp.50-58
Hauptverfasser: 坂田, 稔之, 成田, 真, 大谷, 宣人, 溝口, 直人, 遠山, 卓, 三沢, 大介, 山田, 尚史, 塚田, 勝比古, 武内, 俊彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は63歳女性.主訴は熱発.血液生化学的検査で炎症所見があり,腹部超音波検査,CT検査で多発肝腫瘤,脾腫瘤を認めた.胃内視鏡検査で胃穹窿部の潰瘍性病変から生検時に膿汁の流出を認め,胃蜂窩織炎,多発肝膿瘍,脾膿瘍と診断し,抗生物質による保存的治療で軽快した.また肝臓,脾臓の膿瘍も経時的に改善した.今回われわれは多発肝膿瘍,脾膿瘍をきたした胃蜂窩織炎の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.108.50