肝外門脈閉塞にともなう胆管空腸吻合部静脈瘤破裂に対してα-cyanoacrylate monomerを用いた内視鏡的止血術が奏効した1例

症例は73歳女性.膵癌に対し幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行されている.肝外門脈閉塞により形成された胆管空腸吻合部のcavernous transformationから出血を繰り返した.α-cyanoacrylate monomer(CA)を用い4回の内視鏡的治療を施行,その後大量下血は認めていない.本法は求肝性静脈瘤に対しても肝不全に至ることなく施行でき,止血効果も高く緊急止血術として優れている....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2010, Vol.107(10), pp.1661-1668
Hauptverfasser: 千田, 剛士, 影山, 富士人, 山田, 正美, 吉井, 重人, 本城, 裕美子, 高井, 哲成, 岩岡, 泰志, 寺井, 智宏, 鏡, 卓馬, 山崎, 哲, 鈴木, 聡, 下山, 真, 小林, 良正
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は73歳女性.膵癌に対し幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行されている.肝外門脈閉塞により形成された胆管空腸吻合部のcavernous transformationから出血を繰り返した.α-cyanoacrylate monomer(CA)を用い4回の内視鏡的治療を施行,その後大量下血は認めていない.本法は求肝性静脈瘤に対しても肝不全に至ることなく施行でき,止血効果も高く緊急止血術として優れている.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.107.1661