mFOLFOX-6/Bevacizumabが奏効した播種性骨髄癌症で発症した直腸低分化型腺癌の1例

症例は45歳女性.腰痛,下血の精査で播種性骨髄癌症をともなう直腸低分化型腺癌と診断された.Disseminated intravascular coagulation syndrome(以下DIC)を併発しており,DIC治療と並行しmFOLFOX-6の投与を2コース施行した.DICの改善を確認しBevacizumabを追加併用した.治療前CEA 314.4ng/mlであったが計6コース施行後CEA 4.6ng/mlまで低下した.計10コース施行後の下部内視鏡検査で原発巣の消失を認めた.計5コース施行後に外来通院が可能となり,発症後約7カ月時点で外来治療中である....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2010, Vol.107(7), pp.1151-1158
Hauptverfasser: 野中, 健太郎, 車, 清悟, 伊東, 通裕, 野中, 一彦, 山中, 若樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は45歳女性.腰痛,下血の精査で播種性骨髄癌症をともなう直腸低分化型腺癌と診断された.Disseminated intravascular coagulation syndrome(以下DIC)を併発しており,DIC治療と並行しmFOLFOX-6の投与を2コース施行した.DICの改善を確認しBevacizumabを追加併用した.治療前CEA 314.4ng/mlであったが計6コース施行後CEA 4.6ng/mlまで低下した.計10コース施行後の下部内視鏡検査で原発巣の消失を認めた.計5コース施行後に外来通院が可能となり,発症後約7カ月時点で外来治療中である.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.107.1151