膵管内進展をともなった微小浸潤膵癌の1例

症例は60歳男性.内視鏡的逆行性膵管造影にて膵頭体部移行部に主膵管狭窄像が観察され,細胞診にて膵管癌と診断された.膵頭十二指腸切除術後の病理学的検討では,全長15mmの上皮内癌が認められ,そのうち10mmに微小浸潤がともない,同一膵管に異型過形成も混在したため,通常型膵癌の初期像と推察された.上皮内癌から通常型膵癌への進展形式には,膵管内進展型と膵管内非進展型が推測されており,本例は前者と考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2010, Vol.107(5), pp.792-797
Hauptverfasser: 福庭, 暢彦, 藤田, 光一, 中山, 新士, 竹中, 完, 松井, 佐織, 尾阪, 将人, 柴垣, 広太郎, 吉永, 寛, 益澤, 明, 渡辺, 明彦, 藤原, 仁史, 菅原, 淳, 藤田, 剛, 向井, 秀一, 塚本, 忠司, 寺村, 一裕
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は60歳男性.内視鏡的逆行性膵管造影にて膵頭体部移行部に主膵管狭窄像が観察され,細胞診にて膵管癌と診断された.膵頭十二指腸切除術後の病理学的検討では,全長15mmの上皮内癌が認められ,そのうち10mmに微小浸潤がともない,同一膵管に異型過形成も混在したため,通常型膵癌の初期像と推察された.上皮内癌から通常型膵癌への進展形式には,膵管内進展型と膵管内非進展型が推測されており,本例は前者と考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.107.792