大量の血栓を随伴した肝外門脈瘤の1例

症例は59歳女性.他院にて肝外門脈瘤を指摘されていたが放置.腹痛にて平成17年11月当院初診.肝外門脈は上腸間膜静脈,脾静脈合流部を中心に,約5cmに拡張していた.門脈血栓は肝内,門脈本幹,上腸間膜静脈,脾静脈に及ぶ非常に広範囲のものであった.保存的治療にて求肝性の側副血行路である門脈海綿状変化が形成され,門脈血流が保たれた.現在,血栓の進展や静脈瘤の形成はなく外来経過観察中である....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2010, Vol.107(5), pp.750-759
Hauptverfasser: 町田, 卓郎, 目黒, 高志, 堀田, 彰一, 加藤, 貴司, 碇, 修二, 佐々木, 清貴, 黒瀬, 龍彦, 山田, 裕人, 加賀谷, 英俊, 中村, 英明
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は59歳女性.他院にて肝外門脈瘤を指摘されていたが放置.腹痛にて平成17年11月当院初診.肝外門脈は上腸間膜静脈,脾静脈合流部を中心に,約5cmに拡張していた.門脈血栓は肝内,門脈本幹,上腸間膜静脈,脾静脈に及ぶ非常に広範囲のものであった.保存的治療にて求肝性の側副血行路である門脈海綿状変化が形成され,門脈血流が保たれた.現在,血栓の進展や静脈瘤の形成はなく外来経過観察中である.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.107.750