顆粒球除去療法が有効であった重症型アルコール性肝炎の1例

34歳,女性.大酒家.主訴は,黄疸,全身倦怠感.白血球増多,プロトロンビン活性の低下を認めた.肝病理検査では肝小葉内に著明な多核白血球の浸潤,マロリー体がみられた.また,腎障害の合併もみられ,重症型アルコール性肝炎と診断した.白血球増多が持続したが,顆粒球除去療法により白血球は減少し,全身状態の改善がみられた.顆粒球除去療法を含めた集学的治療により救命しえた重症型アルコール性肝炎の1例を経験したので報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2009, Vol.106(12), pp.1778-1782
Hauptverfasser: 大田, 悠司, 笹田, 雄三, 仲程, 純, 松橋, 亨, 小出, 茂樹, 菊山, 正隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:34歳,女性.大酒家.主訴は,黄疸,全身倦怠感.白血球増多,プロトロンビン活性の低下を認めた.肝病理検査では肝小葉内に著明な多核白血球の浸潤,マロリー体がみられた.また,腎障害の合併もみられ,重症型アルコール性肝炎と診断した.白血球増多が持続したが,顆粒球除去療法により白血球は減少し,全身状態の改善がみられた.顆粒球除去療法を含めた集学的治療により救命しえた重症型アルコール性肝炎の1例を経験したので報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.106.1778