腹膜播種に対し化学療法が有効であった副膵管内腫瘍栓をともなう原発性十二指腸粘液癌の1例

症例は72歳,女性.近医でアミラーゼ高値を指摘された.上部消化管内視鏡検査では十二指腸下行脚に3型の腫瘍を認め,生検で腺癌と診断された.CT,MRIでは粘液癌が疑われ,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.術中,腹膜播種を認めた.病理組織診断は,原発性十二指腸癌,粘液癌であり,副膵管内腫瘍栓をともなっていた.術後,化学療法を施行することにより2年8カ月生存した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2009, Vol.106(12), pp.1736-1743
Hauptverfasser: 奥村, 文浩, 妹尾, 恭司, 吉田, 道弘, 宮部, 勝之, 内藤, 格, 田中, 創始, 林, 香月, 安藤, 朝章, 中沢, 貴宏, 大原, 弘隆, 濱口, 桂, 金井, 道夫, 伊藤, 和幸, 城, 卓志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は72歳,女性.近医でアミラーゼ高値を指摘された.上部消化管内視鏡検査では十二指腸下行脚に3型の腫瘍を認め,生検で腺癌と診断された.CT,MRIでは粘液癌が疑われ,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.術中,腹膜播種を認めた.病理組織診断は,原発性十二指腸癌,粘液癌であり,副膵管内腫瘍栓をともなっていた.術後,化学療法を施行することにより2年8カ月生存した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.106.1736