横行結腸癌に起因した成人腸重積症の1例

症例は86歳の男性で,腹痛を主訴に入院となった.右上腹部に腫瘤を触知し,CTでは約4 cm大の腫瘤とともに,重積する腸管を認めた.注腸造影検査において蟹爪状陰影を呈し,横行結腸癌に起因する腸重積を疑い,手術を施行した.切除標本で,腫瘤は1型を呈し,組織学的には低分化腺癌であった.横行結腸癌による成人腸重積症は比較的まれであり,検索しえたかぎり本邦第18例目で,若干の文献的考察を加え報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2009, Vol.106(11), pp.1636-1642
Hauptverfasser: 川崎, 浩資, 西田, 司, 梅本, 健司, 新田, 敏勝, 松木, 充, 石橋, 孝嗣
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は86歳の男性で,腹痛を主訴に入院となった.右上腹部に腫瘤を触知し,CTでは約4 cm大の腫瘤とともに,重積する腸管を認めた.注腸造影検査において蟹爪状陰影を呈し,横行結腸癌に起因する腸重積を疑い,手術を施行した.切除標本で,腫瘤は1型を呈し,組織学的には低分化腺癌であった.横行結腸癌による成人腸重積症は比較的まれであり,検索しえたかぎり本邦第18例目で,若干の文献的考察を加え報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.106.1636