腫瘍内出血にて発症した小網原発炎症性筋線維芽細胞性腫瘍の1例

「要旨」:症例は24歳男性. 心窩部痛を主訴に来院した. 腹部CT, MRIで胃体部前壁と肝外側区域の間に, 内部に出血をともなう, 線維成分の多い腫瘤を認めた. 経過観察中に腫瘤が増大傾向を示したため腫瘤摘出術を施行した. 摘出した腫瘤は一部分が小網と連続性を有しており, 小網原発と考えられた. 病理組織像で炎症細胞の浸潤, 限局した不規則な配列の膠原線維の増生, 紡錘形細胞の増殖を認め, 炎症性筋線維芽細胞性腫瘍と診断した. 「はじめに」炎症性筋線維芽細胞性腫瘍;Inflammatory myofibroblastic tumor(IMT)は筋線維芽細胞の特徴を示す紡錘形細胞の増殖とリンパ...

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2009, Vol.106(9), pp.1321-1326
Hauptverfasser: 内山, 侑紀, 松山, 竜三, 鈴木, 建太朗, 沖田, 美香, 磯崎, 豊, 石川, 剛, 長尾, 泰孝, 小山田, 裕一, 野口, 明則, 川端, 健二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」:症例は24歳男性. 心窩部痛を主訴に来院した. 腹部CT, MRIで胃体部前壁と肝外側区域の間に, 内部に出血をともなう, 線維成分の多い腫瘤を認めた. 経過観察中に腫瘤が増大傾向を示したため腫瘤摘出術を施行した. 摘出した腫瘤は一部分が小網と連続性を有しており, 小網原発と考えられた. 病理組織像で炎症細胞の浸潤, 限局した不規則な配列の膠原線維の増生, 紡錘形細胞の増殖を認め, 炎症性筋線維芽細胞性腫瘍と診断した. 「はじめに」炎症性筋線維芽細胞性腫瘍;Inflammatory myofibroblastic tumor(IMT)は筋線維芽細胞の特徴を示す紡錘形細胞の増殖とリンパ球や形質細胞を主とする炎症細胞の浸潤からなる病変で, その中には反応性病変から悪性腫瘍の性質を持つものまで複数の疾患単位が含まれている1). 今回われわれは小網原発と考えられたIMTの1例を経験したので報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.106.1321