多発筋炎に合併した胸部食道扁平上皮癌の1例

症例は47歳女性.上下肢近位筋力低下と嚥下困難を自覚し精査にて多発筋炎に合併した進行食道癌と診断した.多発筋炎に対しステロイド治療を開始したがCK高値が持続していた.食道癌に対しては放射線照射による合併症の可能性を考慮し,化学療法を施行したが効果が得られず呼吸不全にて永眠された.膠原病合併悪性腫瘍患者に対する治療の安全性のコンセンサスはなく,治療法の選択には慎重な検討が必要である....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2009, Vol.106(6), pp.787-792
Hauptverfasser: 平田, 珠希, 奥田, 博介, 川上, 賢太郎, 須河, 恭敬, 加藤, 智大, 鈴木, 一也, 西村, 進, 木村, 裕一, 米澤, 和彦, 阿部, 敬, 池田, 英之, 篠村, 恭久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:症例は47歳女性.上下肢近位筋力低下と嚥下困難を自覚し精査にて多発筋炎に合併した進行食道癌と診断した.多発筋炎に対しステロイド治療を開始したがCK高値が持続していた.食道癌に対しては放射線照射による合併症の可能性を考慮し,化学療法を施行したが効果が得られず呼吸不全にて永眠された.膠原病合併悪性腫瘍患者に対する治療の安全性のコンセンサスはなく,治療法の選択には慎重な検討が必要である.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.106.787