セフトリアキソン投与が原因と考えられる胆砂形成に合併した急性膵炎の1成人例

症例は35歳の女性.大腸憩室炎に対してセフェム系抗菌薬であるセフトリアキソンを投与した後に胆砂が出現し急性膵炎を発症した.約1週間の絶食期間があったこと,セフトリアキソンが長期に投与されたことなどの要因が重なって胆砂が形成されたと考えられた.セフトリアキソン投与が胆泥や胆石の形成を促進する因子であることを十分認識し,腹部症状が出現した際には速やかに精査を行い適切な治療を開始する必要があると考えられる....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2009, Vol.106(4), pp.569-575
Hauptverfasser: 佐々木, 諭実彦, 青木, 佐知子, 青木, 孝太, 阿知波, 宏一, 山, 剛基, 久保田, 稔, 石川, 大介, 水谷, 哲也, 國井, 伸, 渡辺, 一正, 奥村, 明彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は35歳の女性.大腸憩室炎に対してセフェム系抗菌薬であるセフトリアキソンを投与した後に胆砂が出現し急性膵炎を発症した.約1週間の絶食期間があったこと,セフトリアキソンが長期に投与されたことなどの要因が重なって胆砂が形成されたと考えられた.セフトリアキソン投与が胆泥や胆石の形成を促進する因子であることを十分認識し,腹部症状が出現した際には速やかに精査を行い適切な治療を開始する必要があると考えられる.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.106.569