遺伝子変異からみたC型慢性肝炎に対するインターフェロン治療効果予測
ペグインターフェロン+リバビリン併用療法の登場により,C型慢性肝炎治療は格段に進歩した.しかし1b型かつ高ウイルス量症例は難治で,約半数でのみウイルス排除が可能であるに過ぎない.治療効果予測に最も重要なものはISDRであり,2個以上の変異があれば十分な治療効果が期待できるが,0ないし1個変異の症例では48週治療では効果が乏しい.さらにコア70番アミノ酸が野生型であればある程度の治療効果が期待できるが,変異型では効果が乏しく,延長投与などの治療の工夫が必要である.このように,ウイルス変異を検討したうえで,宿主因子やウイルス陰性化時期などの治療因子を検討すれば,さらに詳細な治療効果予測が可能となり...
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Veröffentlicht in: | 日本消化器病学会雑誌 2009, Vol.106(4), pp.485-492 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ペグインターフェロン+リバビリン併用療法の登場により,C型慢性肝炎治療は格段に進歩した.しかし1b型かつ高ウイルス量症例は難治で,約半数でのみウイルス排除が可能であるに過ぎない.治療効果予測に最も重要なものはISDRであり,2個以上の変異があれば十分な治療効果が期待できるが,0ないし1個変異の症例では48週治療では効果が乏しい.さらにコア70番アミノ酸が野生型であればある程度の治療効果が期待できるが,変異型では効果が乏しく,延長投与などの治療の工夫が必要である.このように,ウイルス変異を検討したうえで,宿主因子やウイルス陰性化時期などの治療因子を検討すれば,さらに詳細な治療効果予測が可能となり,個別化医療の道も開けるものと考えられる. |
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ISSN: | 0446-6586 1349-7693 |
DOI: | 10.11405/nisshoshi.106.485 |