自己免疫性膵炎の新展開

日時:平成20年1月18日(金) 場所:日本消化器病学会事務局 西森 本日の座談会は「自己免疫性膵炎の新展開」というテーマで, お集まりいただきました. ご存じのように, 自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis;AIP)はわが国から発信された新しい疾患概念でありまして, 2002年に日本膵臓学会から診断基準が呈示されたわけで, それから5年が経っております. その間, AIPにはいろいろな膵外合併症があるということ, あるいは血中IgG4が上昇するということがわかってきまして, AIPは全身的なIgG4関連の硬化性疾患の一部分症として捉えられるようになっていると思います...

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2008, Vol.105(4), pp.511-528
Hauptverfasser: 西森, 功, 西野, 隆義, 滝川, 一, 全, 陽, 正木, 康史, 佐伯, 敬子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:日時:平成20年1月18日(金) 場所:日本消化器病学会事務局 西森 本日の座談会は「自己免疫性膵炎の新展開」というテーマで, お集まりいただきました. ご存じのように, 自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis;AIP)はわが国から発信された新しい疾患概念でありまして, 2002年に日本膵臓学会から診断基準が呈示されたわけで, それから5年が経っております. その間, AIPにはいろいろな膵外合併症があるということ, あるいは血中IgG4が上昇するということがわかってきまして, AIPは全身的なIgG4関連の硬化性疾患の一部分症として捉えられるようになっていると思います. 本日はそういったAIPから全身性硬化性病変への展開について, 治療と予後を含めて各領域の専門の先生方にお話を伺いたいと思います. 「自己免疫性膵炎の疾患概念」 西森 まず, AIPの疾患概念が提唱されるまでの経緯について, おさらいになりますけれども, 簡単に私からお話しします.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.105.511