膵管ステント留置が奏効した膵性腹水の1例

内視鏡的膵管減圧術が奏効した膵性腹水例を経験した.47歳,男性.主訴は腹部膨満.大量腹水を認めるほかは明らかな症状なく,CTでも腹水以外の異常所見はみられなかった.腹水性状は高アミラーゼ·高蛋白で膵性腹水を疑い,保存的加療では腹水は減少しなかった.1カ月後のCTで膵仮性嚢胞が描出され,膵管造影にて嚢胞からの造影剤漏出が認められたため,膵管ステントを留置した.留置後,すみやかに腹水は消失した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2008, Vol.105(3), pp.412-416
Hauptverfasser: 尾山, 勝信, 竹下, 雅樹, 佐々木, 省三, 能登, 正浩, 吉本, 勝博, 渕崎, 宇一郎, 鎌田, 徹, 宮森, 弘年, 神野, 正博
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:内視鏡的膵管減圧術が奏効した膵性腹水例を経験した.47歳,男性.主訴は腹部膨満.大量腹水を認めるほかは明らかな症状なく,CTでも腹水以外の異常所見はみられなかった.腹水性状は高アミラーゼ·高蛋白で膵性腹水を疑い,保存的加療では腹水は減少しなかった.1カ月後のCTで膵仮性嚢胞が描出され,膵管造影にて嚢胞からの造影剤漏出が認められたため,膵管ステントを留置した.留置後,すみやかに腹水は消失した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.105.412