高齢者C型慢性肝炎の治療

わが国のC型慢性肝炎患者は高齢化が進んでおり,65歳以上のいわゆる高齢者の割合が増加している.これらの症例では肝病変が進行している症例が多く,早急に積極的な治療介入が必要である.インターフェロン·リバビリン併用療法は現在最も強力な抗ウイルス療法であるが,高齢者では副作用が強く出現する傾向があり,併用療法の治療効果を阻害している.高齢者C型慢性肝炎ではこれらの副作用を軽減させ,治療効果を向上させるため全身クリアランスベースのリバビリン投与が望ましい.また高齢者とくに女性例ではHCV減衰が遅延する傾向があり,高齢者の特殊性を加味した治療期間の設定が必要である....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2008, Vol.105(2), pp.191-198
Hauptverfasser: 狩野, 吉康, 豊田, 成司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:わが国のC型慢性肝炎患者は高齢化が進んでおり,65歳以上のいわゆる高齢者の割合が増加している.これらの症例では肝病変が進行している症例が多く,早急に積極的な治療介入が必要である.インターフェロン·リバビリン併用療法は現在最も強力な抗ウイルス療法であるが,高齢者では副作用が強く出現する傾向があり,併用療法の治療効果を阻害している.高齢者C型慢性肝炎ではこれらの副作用を軽減させ,治療効果を向上させるため全身クリアランスベースのリバビリン投与が望ましい.また高齢者とくに女性例ではHCV減衰が遅延する傾向があり,高齢者の特殊性を加味した治療期間の設定が必要である.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.105.191