腸結核との鑑別を要し初診時にサイトメガロウイルス感染を合併したCrohn病の1例

41歳男性.腹痛あり来院.上行結腸に炎症性ポリープと小潰瘍をともなう輪状狭窄あり,生検にて肉芽腫を認めた.口側粘膜は萎縮状で小瘢痕が多発し腸結核に類似していた.回腸末端には小潰瘍が散在し,生検にて核内封入体をともなう巨細胞と免疫染色にてサイトメガロウイルスを検出した.十二指腸生検にて類上皮細胞肉芽腫を認めCrohn病と診断した.症状は自然消失し,サリチル酸製剤内服のみで病変の進展はない....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2007, Vol.104(12), pp.1733-1737
Hauptverfasser: 檜沢, 一興, 中守, 真理, 江頭, 一成, 中原, 束, 松本, 主之, 飯田, 三雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:41歳男性.腹痛あり来院.上行結腸に炎症性ポリープと小潰瘍をともなう輪状狭窄あり,生検にて肉芽腫を認めた.口側粘膜は萎縮状で小瘢痕が多発し腸結核に類似していた.回腸末端には小潰瘍が散在し,生検にて核内封入体をともなう巨細胞と免疫染色にてサイトメガロウイルスを検出した.十二指腸生検にて類上皮細胞肉芽腫を認めCrohn病と診断した.症状は自然消失し,サリチル酸製剤内服のみで病変の進展はない.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.104.1733