画像的に進展を捉えた肝エキノコックス症の1例

59歳,女性.平成13年2月に近医にて,肝腫瘤を指摘され紹介となった.CTではlow density areaとして描出され,生検にて炎症性偽腫瘍と診断されたが,平成15年6月に多発小嚢胞をともなう病変と変化した.エキノコックス抗体陽性から,肝エキノコックス症の診断にて,肝左葉切除術が施行された.肝エキノコックスの初期病変には,嚢胞や石灰化などを認めないことがあり,注意を要すると考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2007, Vol.104(11), pp.1625-1631
Hauptverfasser: 阿久津, 典之, 坂本, 裕史, 中垣, 卓, 佐藤, 裕信, 松居, 剛志, 小林, 寿久, 高村, 毅典, 能戸, 久哉, 桂巻, 正, 平田, 公一, 今井, 浩三, 篠村, 恭久
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:59歳,女性.平成13年2月に近医にて,肝腫瘤を指摘され紹介となった.CTではlow density areaとして描出され,生検にて炎症性偽腫瘍と診断されたが,平成15年6月に多発小嚢胞をともなう病変と変化した.エキノコックス抗体陽性から,肝エキノコックス症の診断にて,肝左葉切除術が施行された.肝エキノコックスの初期病変には,嚢胞や石灰化などを認めないことがあり,注意を要すると考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.104.1625