細菌性髄膜炎を合併し,胃瘻孔を形成した肝膿瘍の1切除例

77歳女性.発熱と頭痛を主訴に来院し細菌性髄膜炎と診断され,血液培養からKlebsiella pneumoniaeが検出された.肝左葉に13cm大の嚢胞性腫瘤を認め,抗生剤投与で改善したため退院したが,再膨張し胃に瘻孔形成がみられた.感染を合併した胆管嚢胞腺癌も否定できず手術を施行したが悪性所見はみられず,肝膿瘍の胃穿通と診断された.胃瘻孔を形成した肝膿瘍はまれな疾患で,文献的考察を加え報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2007, Vol.104(10), pp.1512-1518
Hauptverfasser: 富山, 恭行, 大元, 謙治, 吉岡, 奈穂子, 河瀬, 智哉, 柴田, 憲邦, 吉田, 浩司, 久保木, 眞, 山本, 晋一郎, 伊禮, 功, 浦上, 淳, 角田, 司
Format: Artikel
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Zusammenfassung:77歳女性.発熱と頭痛を主訴に来院し細菌性髄膜炎と診断され,血液培養からKlebsiella pneumoniaeが検出された.肝左葉に13cm大の嚢胞性腫瘤を認め,抗生剤投与で改善したため退院したが,再膨張し胃に瘻孔形成がみられた.感染を合併した胆管嚢胞腺癌も否定できず手術を施行したが悪性所見はみられず,肝膿瘍の胃穿通と診断された.胃瘻孔を形成した肝膿瘍はまれな疾患で,文献的考察を加え報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.104.1512