症状が遷延した腸間膜リンパ節炎に対してステロイドが著効した1例

症例は,17歳,女性.右下腹部痛·発熱で発症し,回盲部の多発性リンパ節腫脹を認めたが,抗生物質の投与によっても症状の軽快なく慢性的に経過した.精査のため腹腔鏡下リンパ節生検を行ったが診断がつかなかった.経過中,結節性紅斑が出現したため,免疫学的機序を疑い副腎皮質ステロイドを投与したところ,症状の改善を認めた.本例のような報告はこれまでにまれと思われるため報告した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2007, Vol.104(9), pp.1371-1376
Hauptverfasser: 池田, 雄一郎, 池田, 宜史, 中井, 隆志, 佐野, 弘治, 上田, 渉, 青木, 哲哉, 川崎, 靖子, 木岡, 清英, 岡, 博子, 大川, 清孝, 裴, 英洙, 井上, 健
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は,17歳,女性.右下腹部痛·発熱で発症し,回盲部の多発性リンパ節腫脹を認めたが,抗生物質の投与によっても症状の軽快なく慢性的に経過した.精査のため腹腔鏡下リンパ節生検を行ったが診断がつかなかった.経過中,結節性紅斑が出現したため,免疫学的機序を疑い副腎皮質ステロイドを投与したところ,症状の改善を認めた.本例のような報告はこれまでにまれと思われるため報告した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.104.1371