水溶性造影剤(ガストログラフィン(R))を用いた前処置なしの注腸造影検査の有用性

平成16年から17年に当院で施行したガストログラフィン注腸121例を, 後向きに評価した. 本検査を選択した理由により5グループに分類, 安全性と見落とし率を検討した. 全症例で狭窄性病変, 腫瘍性病変, 出血性病変の有無を安全に評価することができた, 58例で通常の注腸造影検査や大腸内視鏡検査との対比を行い, 8例で小さいポリープや浅いびらんの見落としがあったが, 見直し診断で指摘された大きな病変は1例のみであった. ガストログラフィンを用いた注腸造影検査は安全かつ有用な検査であり, 狭窄性病変や出血性病変の存在が疑われる症例や高齢者においては最初に行うべき検査の選択肢の1つとなりうる....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2007, Vol.104 (9), p.1344-1351
Hauptverfasser: 松川英彦, 白神伸之, 継 敏光, 足立美穂, 宮澤正治, 柏崎一男, 日比紀文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:平成16年から17年に当院で施行したガストログラフィン注腸121例を, 後向きに評価した. 本検査を選択した理由により5グループに分類, 安全性と見落とし率を検討した. 全症例で狭窄性病変, 腫瘍性病変, 出血性病変の有無を安全に評価することができた, 58例で通常の注腸造影検査や大腸内視鏡検査との対比を行い, 8例で小さいポリープや浅いびらんの見落としがあったが, 見直し診断で指摘された大きな病変は1例のみであった. ガストログラフィンを用いた注腸造影検査は安全かつ有用な検査であり, 狭窄性病変や出血性病変の存在が疑われる症例や高齢者においては最初に行うべき検査の選択肢の1つとなりうる.
ISSN:0446-6586