高コレステロール血症,血小板増多症,低血糖を合併した肝細胞癌の1例

57歳の女性.背部痛のため来院し,巨大肝細胞癌を指摘され入院となった.血液生化学検査にて,著明な高コレステロール血症を認め,腫瘍随伴症候群と診断した.その後,さらに血小板増多と低血糖が出現した.経過から,血小板増多と低血糖も肝細胞癌の腫瘍随伴症候であると考えた.3種類の腫瘍随伴症候をともなう肝細胞癌の報告は少なく,特に血小板増多症をともなうものは極めてまれである....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2007, Vol.104(8), pp.1231-1235
Hauptverfasser: 猪俣, 絵里子, 早田, 哲郎, 中根, 英敏, 森原, 大輔, 廣瀬, 統, 喜多村, 祐次, 岩田, 郁, 入江, 真, 竹山, 康章, 渡邊, 洋, 向坂, 彰太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:57歳の女性.背部痛のため来院し,巨大肝細胞癌を指摘され入院となった.血液生化学検査にて,著明な高コレステロール血症を認め,腫瘍随伴症候群と診断した.その後,さらに血小板増多と低血糖が出現した.経過から,血小板増多と低血糖も肝細胞癌の腫瘍随伴症候であると考えた.3種類の腫瘍随伴症候をともなう肝細胞癌の報告は少なく,特に血小板増多症をともなうものは極めてまれである.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.104.1231