経皮的肝生検で放線菌塊を確認し,抗生剤投与が有効であった原発性肝放線菌症の1例
57歳男性.右季肋部痛·発熱を主訴に来院.高度の炎症反応,腹部超音波検査で内部エコー不均一な腫瘤像を認め,肝膿瘍が疑われた.経皮的肝生検より放線菌の菌塊が認められ,肝放線菌症と診断した.ペニシリン系抗生剤の長期投与で膿瘍の消失が得られた.肝臓原発に発生する放線菌症は極めてまれで,悪性疾患を含む肝腫瘤性病変との鑑別が必要である.今回,経皮的肝生検で診断し得た意義は大きいと考える....
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Veröffentlicht in: | 日本消化器病学会雑誌 2007, Vol.104(5), pp.698-702 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 57歳男性.右季肋部痛·発熱を主訴に来院.高度の炎症反応,腹部超音波検査で内部エコー不均一な腫瘤像を認め,肝膿瘍が疑われた.経皮的肝生検より放線菌の菌塊が認められ,肝放線菌症と診断した.ペニシリン系抗生剤の長期投与で膿瘍の消失が得られた.肝臓原発に発生する放線菌症は極めてまれで,悪性疾患を含む肝腫瘤性病変との鑑別が必要である.今回,経皮的肝生検で診断し得た意義は大きいと考える. |
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ISSN: | 0446-6586 1349-7693 |
DOI: | 10.11405/nisshoshi.104.698 |