胃癌化学療法の進歩

切除不能再発進行胃癌に対する標準的化学療法(standard regimen)は確立していない.本邦ではkey drugであるS-1開発後,S-1あるいはS-1を含む併用療法がarmとなった臨床第III相試験が5つ実施され,内4試験はすでに登録完了している.今後この結果よりstandard regimenが確立される.また,分子標的薬剤についても期待される有効性が報告されてきている.一方,治癒切除後の術後補助化学療法に関しては,ACTS-GCの有効性による試験中止の結果報告が注目される.これらの結果は今後の胃癌化学療法の新たな出発点となる重要な意味をもっている....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2007, Vol.104(2), pp.186-193
Hauptverfasser: 佐藤, 温, 松川, 正明
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:切除不能再発進行胃癌に対する標準的化学療法(standard regimen)は確立していない.本邦ではkey drugであるS-1開発後,S-1あるいはS-1を含む併用療法がarmとなった臨床第III相試験が5つ実施され,内4試験はすでに登録完了している.今後この結果よりstandard regimenが確立される.また,分子標的薬剤についても期待される有効性が報告されてきている.一方,治癒切除後の術後補助化学療法に関しては,ACTS-GCの有効性による試験中止の結果報告が注目される.これらの結果は今後の胃癌化学療法の新たな出発点となる重要な意味をもっている.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.104.186