Granulocyte-colony stimulating factor産生胃癌の1例

症例は68歳,女性.胃部不快感にて内視鏡検査を行ったところ,胃体中部小弯から後壁に2型進行胃癌を認めた.入院時の白血球数は35900/μl, G-CSFは61pg/mlと高値であった.生検標本での抗G-CSF抗体を用いた免疫染色にて腫瘍細胞は陽性を示し,G-CSF産生胃癌と診断した.多発性肝転移を認めたため,化学療法を施行した.G-CSF産生胃癌は比較的まれとされており,本邦報告例の文献的考察を加え報告する....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2006, Vol.103(8), pp.931-935
Hauptverfasser: 石井, 要, 林田, 有市, 吉本, 勝博, 田島, 秀浩, 渕崎, 宇一郎, 竹田, 利弥, 鎌田, 徹, 宮森, 弘年, 神野, 正博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:症例は68歳,女性.胃部不快感にて内視鏡検査を行ったところ,胃体中部小弯から後壁に2型進行胃癌を認めた.入院時の白血球数は35900/μl, G-CSFは61pg/mlと高値であった.生検標本での抗G-CSF抗体を用いた免疫染色にて腫瘍細胞は陽性を示し,G-CSF産生胃癌と診断した.多発性肝転移を認めたため,化学療法を施行した.G-CSF産生胃癌は比較的まれとされており,本邦報告例の文献的考察を加え報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.103.931