胃・小腸・大腸に同時性に多発したMALTリンパ腫の1例

症例は63歳男性.便潜血陽性にて当科を受診した.胃と直腸にMALTリンパ腫を認め,H. pylori除菌治療を施行したが無効であり,S状結腸に新たに病変を認めた.低位前方切除術施行時の術中小腸内視鏡検査にて空腸にもMALTリンパ腫を認め,小腸部分切除を追加した.胃のMALTリンパ腫に対しては計36Gyの放射線治療を施行し,その後再発・転移を認めていない.多発症例に対する治療法については今後更なる検討が必要と考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2005, Vol.102(10), pp.1286-1292
Hauptverfasser: 新倉, 則和, 長谷部, 修, 海野, 純, 今井, 康晴, 長田, 敦夫, 保坂, 典子, 赤松, 泰次
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は63歳男性.便潜血陽性にて当科を受診した.胃と直腸にMALTリンパ腫を認め,H. pylori除菌治療を施行したが無効であり,S状結腸に新たに病変を認めた.低位前方切除術施行時の術中小腸内視鏡検査にて空腸にもMALTリンパ腫を認め,小腸部分切除を追加した.胃のMALTリンパ腫に対しては計36Gyの放射線治療を施行し,その後再発・転移を認めていない.多発症例に対する治療法については今後更なる検討が必要と考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.102.1286