卵巣転移,腹膜播種で発症し,剖検にてはじめて診断が可能であった虫垂杯細胞カルチノイドの1例

症例は55歳女性.卵巣癌,腹膜播種と診断し両側付属器切除術を施行した.手術標本の病理所見から転移性卵巣癌を疑ったが原発巣は不明であった.化学療法を行ったが術後6カ月目に死亡した.剖検にて虫垂杯細胞カルチノイドと診断した.虫垂杯細胞カルチノイドはカルチノイド類似像と腺癌類似像の両方を有するまれな腫瘍である.卵巣転移,腹膜播種により発症し,予後不良であった1例を経験したので文献的考察を加えて報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2005, Vol.102(7), pp.905-911
Hauptverfasser: 山田, 敦, 山本, 博, 新井, 修, 清輔, 良江, 辻, 喜久, 中辻, 正人, 深津, 裕寿, 三好, 正嗣, 河野, 博行, 毛利, 裕一, 松枝, 和宏, 手銭, 高志, 島村, 淳之輔, 津嘉山, 朝達
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:症例は55歳女性.卵巣癌,腹膜播種と診断し両側付属器切除術を施行した.手術標本の病理所見から転移性卵巣癌を疑ったが原発巣は不明であった.化学療法を行ったが術後6カ月目に死亡した.剖検にて虫垂杯細胞カルチノイドと診断した.虫垂杯細胞カルチノイドはカルチノイド類似像と腺癌類似像の両方を有するまれな腫瘍である.卵巣転移,腹膜播種により発症し,予後不良であった1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.102.905