急速に進行した急性壊疽性無石胆嚢炎の1例

症例は85歳,男性.突然発症した心窩部痛を主訴として受診.初診時,炎症反応は軽微で,胆嚢腫大も認めなかったが,翌日になり腹部所見悪化,炎症反応の亢進,胆嚢壁肥厚の増悪が認められ,緊急胆嚢摘出術を施行した.病理組織学的に,胆嚢壁に循環障害を来したと思われる所見があった.何ら誘因となる病態のない患者に発症し,急速に増悪した急性壊疽性無石胆嚢炎と診断し,注意を要すると考え,文献的考察を加え報告した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2005, Vol.102(4), pp.473-478
Hauptverfasser: 福原, 稔之, 三好, 明文, 山下, 広高, 本田, 和男, 小林, 展章, 杉田, 敦郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は85歳,男性.突然発症した心窩部痛を主訴として受診.初診時,炎症反応は軽微で,胆嚢腫大も認めなかったが,翌日になり腹部所見悪化,炎症反応の亢進,胆嚢壁肥厚の増悪が認められ,緊急胆嚢摘出術を施行した.病理組織学的に,胆嚢壁に循環障害を来したと思われる所見があった.何ら誘因となる病態のない患者に発症し,急速に増悪した急性壊疽性無石胆嚢炎と診断し,注意を要すると考え,文献的考察を加え報告した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.102.473