Degradable starch microspheres (DSM) 併用肝動脈化学塞栓療法 (DSM-TACE) が著効した, 下大静脈および門脈腫瘍塞栓をともなうびまん型肝細胞癌の1例

症例は46歳, 男性. 下大静脈および門脈腫瘍塞栓, 微細多発肺転移をともなうびまん型肝細胞癌であった. DSMを用いたtranscatheter arterial chemoembolization (DSM-TACE) を繰り返し施行したところ, 肝機能は改善し, 原発巣, 腫瘍塞栓が著明に縮小した. DSM-TACEは, 門脈腫瘍塞栓などによりtranscatheter arterial embolization(TAE)が禁忌とされている高度進行肝癌症例に対する新たな治療法となる可能性がある....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2004, Vol.101(12), pp.1332-1339
Hauptverfasser: 浅原, 新吾, 猪狩, 功遺, 亀井, 明, 佐藤, 栄一, 高野, 浩一, 藤田, 直哉, 清水, 深雪, 藤田, 力也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は46歳, 男性. 下大静脈および門脈腫瘍塞栓, 微細多発肺転移をともなうびまん型肝細胞癌であった. DSMを用いたtranscatheter arterial chemoembolization (DSM-TACE) を繰り返し施行したところ, 肝機能は改善し, 原発巣, 腫瘍塞栓が著明に縮小した. DSM-TACEは, 門脈腫瘍塞栓などによりtranscatheter arterial embolization(TAE)が禁忌とされている高度進行肝癌症例に対する新たな治療法となる可能性がある.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.101.1332