急性壊死性胆嚢炎および肝梗塞に引き続き発症した急性上腸間膜動脈閉塞症の1例

症例は66歳女性. 急性無石性胆嚢炎にて近医で加療を受けるも軽快せず. 腹部造影CTにて肝S3・S8の梗塞を認め当科紹介となり, 腹部血管造影にて多発動脈血栓症が疑われ, 肝不全にて翌日死亡した. 剖検にて肝S3・S8梗塞, 腸管壊死を認め, 腹腔動脈分岐部には狭窄があり, 上腸間膜動脈には血栓による閉塞が認められた. また固有肝動脈は上腸間膜動脈より分岐していた. なお血液検査で抗リン脂質抗体症候群が存在した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2004, Vol.101(10), pp.1102-1105
Hauptverfasser: 舩木, 康二郎, 西村, 元一, 三輪, 晃一, 鯵坂, 秀之, 松井, 修, 石田, 哲也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は66歳女性. 急性無石性胆嚢炎にて近医で加療を受けるも軽快せず. 腹部造影CTにて肝S3・S8の梗塞を認め当科紹介となり, 腹部血管造影にて多発動脈血栓症が疑われ, 肝不全にて翌日死亡した. 剖検にて肝S3・S8梗塞, 腸管壊死を認め, 腹腔動脈分岐部には狭窄があり, 上腸間膜動脈には血栓による閉塞が認められた. また固有肝動脈は上腸間膜動脈より分岐していた. なお血液検査で抗リン脂質抗体症候群が存在した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.101.1102