ラジオ波焼灼術にて治療した肝細胞癌肋骨転移の1例

肝細胞癌の肋骨転移に対してラジオ波焼灼術(以下RFA)を施行し, 完全な局所治療効果が得られた1例を経験した. 症例は72歳, 男性. 肝細胞癌の経過観察中に右第7肋骨に骨転移を疑われ入院となった. 肋骨腫瘍に対し経皮的にRFAを施行した. 同時に施行した吸引組織診断にて肝細胞癌骨転移と診断された. 術後CTにて病変部は完全に焼灼されており, 術後6カ月を経ても局所再発を認めていない. 肝細胞癌骨転移に対しても予後が期待される場合, RFAによる積極的治療が極めて有用である事が示された....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2003, Vol.100(7), pp.873-877
Hauptverfasser: 中根, 英敏, 岩田, 郁, 西澤, 新也, 吉兼, 誠, 阿南, 章, 入江, 真, 鈴木, 統久, 早田, 哲郎, 渡邊, 洋, 向坂, 彰太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:肝細胞癌の肋骨転移に対してラジオ波焼灼術(以下RFA)を施行し, 完全な局所治療効果が得られた1例を経験した. 症例は72歳, 男性. 肝細胞癌の経過観察中に右第7肋骨に骨転移を疑われ入院となった. 肋骨腫瘍に対し経皮的にRFAを施行した. 同時に施行した吸引組織診断にて肝細胞癌骨転移と診断された. 術後CTにて病変部は完全に焼灼されており, 術後6カ月を経ても局所再発を認めていない. 肝細胞癌骨転移に対しても予後が期待される場合, RFAによる積極的治療が極めて有用である事が示された.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi1964.100.873