胃潰瘍入院クリニカルパスの有用性について
当院消化器科へ入院した胃潰瘍患者の臨床データをretrospectiveに検討したうえで, まず試作クリニカルパスを作成, 運用し, その実績から改訂クリニカルパスを作成して, 有用性について検討した. 胃潰瘍全症例での在院日数は, パス未使用群16.2±6.9(平均±標準偏差)日,試作パス群14.1±3.0日, 改訂パス群10.9±2.0日と改訂パス群で有意に短縮した. 出血性胃潰瘍例のみでの在院日数でも, パス未使用群18.0±6.3日, 試作パス群15.1±23日, 改訂パス群11.2±1.8日と改訂パス群で有意に短縮した. また, 再出血率に有意差は認めなかった. このように, 在院日...
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Veröffentlicht in: | 日本消化器病学会雑誌 2003, Vol.100(7), pp.844-851 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院消化器科へ入院した胃潰瘍患者の臨床データをretrospectiveに検討したうえで, まず試作クリニカルパスを作成, 運用し, その実績から改訂クリニカルパスを作成して, 有用性について検討した. 胃潰瘍全症例での在院日数は, パス未使用群16.2±6.9(平均±標準偏差)日,試作パス群14.1±3.0日, 改訂パス群10.9±2.0日と改訂パス群で有意に短縮した. 出血性胃潰瘍例のみでの在院日数でも, パス未使用群18.0±6.3日, 試作パス群15.1±23日, 改訂パス群11.2±1.8日と改訂パス群で有意に短縮した. また, 再出血率に有意差は認めなかった. このように, 在院日数の短縮の点からもクリニカルパスは有用と考えられた. |
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ISSN: | 0446-6586 1349-7693 |
DOI: | 10.11405/nisshoshi1964.100.844 |