十二指腸球部に脱出しball valve syndromeをきたした胃弩薩部GANTの1例

:症例は87歳女性. 突然の嘔吐, 心窩部痛および腹部膨満感を来し入院, 上部消化管造影および内視鏡検査で径5cm大の胃穹窿部腫瘍の十二指腸球部脱出嵌頓と診断され, 内視鏡的整復不能のため, 腫瘍摘出術を施行した. 腫瘍は病理組織学的所見で紡錘型細胞の束状増生を認め, 核分裂像は2個/10視野. 免疫組織学的にc-kit, CD34, S-100蛋白陽性. 電顕で神経内分泌顆粒を認め, 良性GANTと診断, 術後3年2ヵ月目の現在, 再発を認めない....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2003, Vol.100 (6), p.673-679
Hauptverfasser: 堀智英, 岡田喜克, 町支秀樹, 宗行毅, 永井盛太, 岸和田昌之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung::症例は87歳女性. 突然の嘔吐, 心窩部痛および腹部膨満感を来し入院, 上部消化管造影および内視鏡検査で径5cm大の胃穹窿部腫瘍の十二指腸球部脱出嵌頓と診断され, 内視鏡的整復不能のため, 腫瘍摘出術を施行した. 腫瘍は病理組織学的所見で紡錘型細胞の束状増生を認め, 核分裂像は2個/10視野. 免疫組織学的にc-kit, CD34, S-100蛋白陽性. 電顕で神経内分泌顆粒を認め, 良性GANTと診断, 術後3年2ヵ月目の現在, 再発を認めない.
ISSN:0446-6586