肝エキノコックス症の経過中に併発した肝細胞癌の1切除例

症例は80歳男性. 2000年9月より肝工キノコックス症と診断されていた. 翌年2月のCTにて肝S7,S8に石灰化をともなう嚢胞性病変を認め, さらにS8病変に接して15mm大の腫瘤を認めた. 9カ月後のCTで腫瘤は30mm大に増大した. 同腫瘤はCT-Aにて造影され, ダイナミックMRlでは早期相で造影効果を認めた. 以上より肝細胞癌の併発と診断し肝右葉切除術を施行した. 病理診断は肝工キノコックス症と高分化型肝細胞癌であった....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2003, Vol.100(5), pp.587-592
Hauptverfasser: 加藤, 貴司, 清野, 康生, 高田, 弘一, 丸谷, 真守美, 大久保, 俊一, 中村, 英明, 井上, 善之, 目黒, 高志, 堀田, 彰一, 押切, 太郎, 山田, 秀久, 宮坂, 祐司, 藤田, 美芳, 森田, 高行, 吉田, 達也, 近井, 佳奈子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は80歳男性. 2000年9月より肝工キノコックス症と診断されていた. 翌年2月のCTにて肝S7,S8に石灰化をともなう嚢胞性病変を認め, さらにS8病変に接して15mm大の腫瘤を認めた. 9カ月後のCTで腫瘤は30mm大に増大した. 同腫瘤はCT-Aにて造影され, ダイナミックMRlでは早期相で造影効果を認めた. 以上より肝細胞癌の併発と診断し肝右葉切除術を施行した. 病理診断は肝工キノコックス症と高分化型肝細胞癌であった.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi1964.100.587